通信制高校

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通信制高校（つうしんせいこうこう）とは、通信制の教育課程を採っている高校である。全日制普通高校と違い毎日高校に登校する必要がない。主として自宅で勉強でき、レポート提出とスクーリング、試験によって単位を取得し、取得した単位を積み上げて卒業資格与件を達成した時点で卒業になる。通信制高校のほとんどが単位制を採用しており、全日制普通高校や定時制高校にある学年、進級という考え方は通信制高校にはない。３年以上在学し、必要単位数74単位を習得すれば卒業できる。一度、高校を中退した人も、前籍校での取得単位も一定の範囲でこれに組み込むことが出来るし、高等学校卒業程度認定試験（旧大検）での合格した科目も単位として認めてもらうことが出来る。

[編集] 入学条件

入学時に満１５歳以上であること。
年齢上限無し。
高校在籍者で、転入・編入を希望する者。退学者の場合も同様。
事情により、全日制又は定時制高校に入学・在籍できない者。

[編集] 通信制制高校の利点

事情があって高校を一度中退した人にも高校卒業の資格を取得できるチャンスがあること。また毎日登校する必要がないので、自分の時間を自由に活用することが出来ること。また身体的な障害があっても在宅で学べるということは大きなチャンスである。

[編集] スクーリング

ただし、すべてが自宅で済ませるわけではなく、一定の学習が完了するごとにテストを受けて、単位を認めてもらう必要があること、またスクーリングがあるというのも忘れてはならない。スクーリングとは、学校に行って直接先生を前にして教わることである。たとえば、国語の「国語表現Ⅰ」であれば、単位数は2単位で、レポートが6通、スクーリング2時間、数学の「数学Ⅰ」では、単位数3、レポート9通、スクーリング3時間といった割合である。スクーリングのやり方は、学校によって異なる。毎週1回、あるいは3~5回から、夏休みにまとめて、というところもある。テストで合格できなくても、留年ではなく、その科目の単位が取得できなかったということで、留年にはならない。ただし、実際には単位が取れなければ、卒業がそれだけ先になるということである。

[編集] 広域通信制高校

全国規模で展開されている広域通信制高校というのがある。これは全国に分校、学習センターなどを設けている。NHK学園高校、八洲学園高校なとが例としてある。

[編集] サポート校

通信制高校サポート校というのは、通信制教育を無事修了させる、つまり、積極的に卒業させるためにできた学校。簡潔にいえば、塾の役割を果たす。全日制のように毎日・週決めで登校できる学校が多数ある。また、音楽等の芸術関係や近年人気が上昇している職業につながる科目が設けられて、大学・専門学校の勉強につながる教育もなされている。タイプとして、サポート校には、生徒の自主性を尊重し、進学指導に力を入れている学校や、不登校の支援を得意とする学校、進学はともかくとして個性を伸ばし、能力を伸ばすことに重きを置く学校など、さまざまなタイプの学校がある。サポート校を参照のこと。