近鉄御所線
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御所線(ごせせん)は、奈良県葛城市の尺土駅から奈良県御所市の近鉄御所駅までを結ぶ近畿日本鉄道の鉄道路線。
大阪方面への通勤路線としての役割に加え、葛城山へ向かうルートも担っており、近鉄御所駅からは近鉄が運営する葛城山ロープウェイに連絡するバスに接続している。
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[編集] 路線データ
全線、大阪輸送統括部(旧天王寺営業局)の管轄である。
[編集] 運行形態
運転本数は1時間につき朝ラッシュ時5往復、夕ラッシュ時は6往復、それ以外の時間帯は4往復運転される。大阪阿部野橋駅・古市駅との直通列車があり、線内折り返し列車は一部を除きワンマン運転を行っている。直通列車については、朝ラッシュ時の上り列車の一部は大阪阿部野橋行き準急として運転され(御所線内は各駅停車)、また、夕ラッシュ時の一部の普通列車は2~4両編成で南大阪線古市駅まで運転されるものもある(古市直通列車は一部を除きワンマン運転ではない)。なお、春の行楽シーズンは一部の線内折り返し列車を大阪阿部野橋駅との臨時直通急行に変更してすることがある。
日中は2両編成の運転ではあるものの、並走しているJR和歌山線は同じ2両編成のワンマン運転で1時間に1往復しか走っておらず、同区間の競争においては近鉄御所線の方が圧倒的優位に立っている。
[編集] 歴史
南大阪線の前身、大阪鉄道(大鉄)の傍系会社である南和電気鉄道が開業させた。更に南進して五条・橋本方面へ至る計画を持っていたが果たせなかった。
- 1930年(昭和5年)12月9日 南和電気鉄道が尺土~南和御所町(現在の近鉄御所)間を開業。
- 1944年(昭和19年)4月1日 近鉄の前身である関西急行鉄道(関急)に合併。御所線となる。南和新庄町を近畿日本新庄駅に、南和御所町駅を近畿日本御所駅に改称。
- 1944年(昭和19年)6月1日 関西急行鉄道が近畿日本鉄道(近鉄)に再編される。
- 1968年(昭和43年)9月26日 ATS使用開始。
- 1970年(昭和45年)3月1日 近畿日本新庄駅を近鉄新庄駅に、近畿日本御所駅を近鉄御所駅に改称。
- 1999年(平成11年)3月16日 一部普通列車ワンマン運転開始。
- 2000年(平成12年)3月21日 ご乗降確認システム「フェアシステムK」稼働開始。
- 2002年(平成14年)12月1日 列車運行管理システム「KOSMOS」稼働開始。
[編集] 駅一覧
- 準急は南大阪線大阪阿部野橋行きのみ
- 普通列車は省略:各駅に停車
駅名 | 営業キロ | 準急 | 接続路線 | 所在地 | |
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最長運転区間 | 大阪阿部野橋 | ||||
尺土駅 | 0.0 | ● | 近畿日本鉄道:南大阪線 | 奈良県 | 葛城市 |
近鉄新庄駅 | 2.4 | ● | |||
忍海駅 | 3.9 | ● | |||
近鉄御所駅 | 5.2 | ● | 西日本旅客鉄道:和歌山線(御所駅) | 御所市 |
大阪阿部野橋駅・古市駅直通列車の南大阪線内での停車駅は近鉄南大阪線を参照。