走れコウタロー
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走れコウタロー(はしれこうたろー)は、バンド・ソルティー・シュガーの代表曲である。1970年8月にシングル盤が発売された。作詞・池田謙吉、作曲は池田謙吉と前田伸夫の共作である。レコード売り上げが100万枚近い大ヒットとなり、1970年第12回日本レコード大賞の新人賞を受賞した作品。日本を代表するコミックソングの1つであり、現在でも運動会の徒競走のBGMでよく流れている。
当初は実在する馬への応援歌として作られていたが、バンドのメンバーである山本厚太郎が練習に遅刻してばかりいるので、作詞者の池田が馬の名前の箇所を「コウタロー」におきかえてこのタイトルとなった、というエピソードがある。この作品中には、当時の東京都知事として公営ギャンブルの廃止に取り組んでいた美濃部亮吉(1904年 - 1984年)の声色をまねたパロディが含まれ、それに続いて競馬の実況中継を模倣した早口の解説が織り込まれる。歌の主人公はギャンブル中毒者として描かれており、一度競馬・麻雀・花札にはまったら抜け出せない、そんなユーモアがふんだんに織り込まれた作品になっている。
この曲にはカバー版もあり、1996年にアニメ「みどりのマキバオー」のテーマ曲として歌詞が若干改変され、F・MAP(フジテレビのアナウンサー3名によるユニット)が「走れマキバオー」というタイトルでカバーしている。このカバー版では、「コウタロー」を「マキバオー」に差し替えたり、美濃部都知事をアニメ放送時の青島幸男都知事に変更するなどのアレンジが行われた。
[編集] 外部リンク
- 日本レコード大賞の歴史 (左側のボックスで「第12回:1970年」をクリックする)
オリコン週間シングルチャート第1位 1971年1月4日付 |
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前作: 渚ゆう子 『京都の恋』 |
ソルティー・シュガー 『走れコウタロー』 |
次作: マッシュマッカーン 『霧の中の二人』 |
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