蓬左文庫
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蓬左文庫(ほうさぶんこ)は、愛知県名古屋市東区徳川町にある、主に尾張徳川家の旧蔵書を所蔵する公開文庫である。正式名は「名古屋市蓬左文庫」(英:Hosa Library,City of Nagoya)。1950年(昭和25年)に尾張徳川家の所蔵品を管理していた徳川黎明会から名古屋市に移管され、以来徳川美術館と同じ、名古屋市が管理する徳川園(徳川美術館と庭園を中心とした日本庭園公園)の一角にある。
蓬左文庫は徳川家康が第九子の尾張徳川義直に多数の蔵書を与えたのに始まり、現在、全部で約10万点の中国、朝鮮の文献、古地図、尾張藩関係の文書がある。河内本源氏物語、金沢文庫本続日本紀は特に重要なものである。
この文庫は義直の「決して門外不出とすべからず」との言に基づき、江戸時代から公開されていた。本居宣長が古事記伝執筆の際、資料を閲覧するために利用したという話もある。
なお、「蓬左」とは名古屋のことである(蓬莱の宮(熱田神宮)の左側にある町)。名古屋城には蓬左城、鶴ヶ城、亀尾城、柳ヶ城、楊柳城などの別名があり、「蓬左城」が特に使われたという。
[編集] 交通アクセス
- JR中央本線大曽根駅 南口から徒歩10分
- 名古屋市営地下鉄大曽根駅 徒歩15分
- 名鉄瀬戸線大曽根駅 徒歩15分
- ゆとりーとライン大曽根駅 徒歩10分
- 基幹バス(市バス基幹2系統・名鉄バス) 徳川園新出来停下車 徒歩5分
[編集] 関連項目
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