葦夜権現祭
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葦夜権現祭(いやごんげんさい)は三重県志摩市波切神社の祭である。わらじ祭りともいう。元禄時代からの記録が残されている。
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[編集] 由来
昔、ダンダラボッチと呼ばれる片眼片腕の大男が大王島と呼ばれる島に住んでおり、村にて人をさらう、大風を起こして船を難破させるなどの悪さを繰り返していた。それを見かねた葦夜神(いやのかみ)が村人に化け、漁具などを大男の持ち物に見せかけ、ダンダラボッチより大きい千人力の大男が里に住んでいるぞとダンダラボッチに脅しをかけた。それに驚いたダンダラボッチが里から逃げ出すとの伝承に基づいている。
大わらじは大男がいることを知らせるために海に流されるようになったが、近年はゴミにならないように、流したあとに船で回収されるようになった。
[編集] 祭日
本祭は毎年旧8月の申の日に行われたが、現在は9月の申の日に変更されている。申の日が2つの時は前者を、3つの時は中が本祭となる。
- ワラジ作り 本祭の3日前
- 前夜祭 相撲大会が行われる。
- 本祭 ワラジ引き神事、ワラジ流し神事、なおらい神事、御輿、鼓笛隊などが行われる。
- 後夜祭 花火大会