菜根譚
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菜根譚(さいこんたん)は、中国の古典の一。明時代の人、洪自誠の作とされる随筆集。
「恩裡由来害を生ず。ゆえに快意の時、すべからく早く頭を回らすべし。敗後あるいは反って功を成す。ゆえに払心の処、すなわち手を放つことなかれ」(失敗や逆境は順境のときにこそ芽生え始める。物事がうまくいっているときこそ、先々の災難や失敗に注意することだ。成功、勝利は逆境から始まるものだ。物事が思い通りにいかないときも決して自分から投げやりになってはならない。)
などの人生の指南書ともいえる名言が多く、日本では僧侶によって仏典に準ずる扱いも受けてきた。また実業家や政治家などにも愛読されてきた。