若おかみは小学生!!
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『若おかみは小学生!』(わかおかみはしょうがくせい!)は、令丈ヒロ子による青い鳥文庫の作品。現在、60万部以上の売り上げを記録している人気作品である。
小学館の少女漫画雑誌「なかよし」で、当作品が漫画化した。1巻~8巻まで発売中。作画している漫画家は亜沙美。
目次 |
[編集] あらすじ
- 小学校六年生の女の子・関織子ことおっこは、交通事故で両親を亡くし、祖母である峰子の営む旅館:春の屋に住む事になる。しかしそこには、幽霊のウリ坊が住み着いていた。このウリ坊が原因で、おっこは春の屋旅館の若おかみとして、修行する事になってしまう。
- しかし、様々なお客様と触れ合うにつれ、若おかみとしての自覚を持つようになったおっこは、次第に春の屋を大きくするという夢を持つようになる。この物語は、おっこが若おかみとして成長していく、感動と笑いの詰まったストーリーである。
[編集] 登場人物
- 当作品中では、必ずと言って良いほど美形が多い。一冊毎本が出る度に、毎回必ず一人や二人は美人がいる。問題を持ったお客の場合が多い。
- 関織子(おっこ)
- 12歳。小学六年生。ショートカットの髪型をしているが、着物を着るときは邪魔なのでお団子型に結う。明るく元気で、勉強よりも旅館の仕事の方が好きである、活発な女の子。現在は春の屋で若おかみ修行中。難しいお客様相手に、一生懸命説得し、満足して帰ってもらうのが何よりも嬉しい。熱くなると周りが見えなくなったり、誉められると何も考えられなくなるなど、困った所もあるが、いつも客の為に一生懸命である。地声が大きく、誰にでも積極的に話しかけるため、男子にも女子にも人気があり、友達も多い。両親を事故でいっぺんに亡くしても、めげずに逞しく生きていく。母の形見である紅水晶を大切にしている。当初はウリ坊に好意を抱いていたが、現在ではウリケンに想いが傾いている。5月生まれ。
- ウリ坊
- 姿は12歳だが、中身は70代の幽霊。本名は立売誠。関西弁と、色黒の肌が特徴的。峰子の幼馴染で、両想いだった。男の子らしく、明るい性格。おっこと峰子の少女時代の姿を重ねている。峰子が引越していなくなった後、心残りから屋根に上り、転落して死んでしまった。幻を見せるという、幽霊にしては特殊な能力を身に付けている。
- 峰子(おばあちゃん)
- 春の屋旅館を切り盛りするしっかりしたおっこの祖母。前髪を紫色にひとふさ染めている。常にシャキッをしており、周りにかっこいい印象を与える。若い頃はかなりの美人で、源蔵に想いを寄せられていたが、振ってしまった。前は大阪に住んでいた。その為か、一巻で「ちょうどええわ」と言う場面がある(どちらにしても、作者のミスである事にかわりはない)。
- 秋野美陽
- 白髪で可愛い女の子。見た目は七歳だが、中身は20近い幽霊。頭脳明晰で、お姉さんぶっている。何故死んでしまったのかはまだ明らかにされていない。物を自由自在に動かす事が出来る。実は真月の姉。
- 鈴鬼
- 謎の多い魔物。小さな子鬼の姿をしており、見た目は気の弱そうな男の子。しかし結構生意気であり、いたずらばかりしておっこを怒らせている。携帯電話を持っている。自分の住みかである鈴を鳴らされると、激しく頭痛がしてしまう。
- 秋野真月
- いつも豪快なドレスを着た、派手な女の子で、本来は美陽の妹。おっこのクラスメイト。当初はおっこと敵対していたが、徐々に打ち解け、今は友達である。美人で成績優秀。秋好旅館のあととり娘で、後の社長候補。ちょっとキツい所もあるが、努力家で熱心である。クラス内では、見た目から「ピンふり」と呼ばれている。
- 池月よりこ
- おっこの親友。池月和菓子店の娘。おっこの良き一番の理解者で、頼りになる。としおという兄がいる。
- 鳥居くん(澄川清志郎)
- おっこのクラスメイト。おっこに好意を抱く優等生。女子に人気がある。
- ウリケン(立売健吾)
- おっこのボーイフレンド。おっこに一目惚れし、それがもとでおっこと仲良くなる。ウリ坊の弟の孫で、ウリ坊と瓜二つ。少々意地っ張りで、口が悪い所があるが、心配性で、おっこに優しくしてくれる。
- エツ子さん
- 春の屋で働くベテラン仲居。涙もろい。息子が一人いる。
- 康さん
- 春の屋の料理人。花の湯一美味しい料理を作る。
- 秋野源蔵
- その昔、峰子に想いを寄せていた峰子の友人。紅水晶を峰子にプレゼントする。秋好旅館のオーナーで、気の難しそうな老人。若い頃は、峰子とお似合いの美男だった。
[編集] 今までの問題を持ったお客様
- 神田あかね 登場巻1巻
- おっこと同じ歳の美少年。ひねくれた性格で、どんな事もすぐに投げ出してしまうという問題を持つ。おっこの頑張る姿を見て、自分も努力しようという決心をした。おっこが若おかみ修行を始めての最初のお客。おっこの友達になり、文通している。おそらく母親似だと思われる。
- 中島まや 登場巻2巻
- 太りやすい体質なのが悩みの女の子で、おっこと同じ歳。自分と正反対の母を見る度のストレスで、お菓子をヤケ食いして無理に食事を摂らないという問題を持つ。おっこと一緒に若おかみ体験を行ったことで、自分に自信を持てるようになる。痩せたら美人でかわいらしい。おっこの助けで、今は痩せてきている。
- 三木創太 登場巻3巻
- 大ホテルの御曹司の大学生。長髪の美青年だが、ホテルよりも劣っている旅館を小馬鹿にしてしまうという問題を持つ。おっこに旅館の素晴らしさを見せつけられ、改心する。えりかに好意を抱くが、振られてしまう。
- 稲田義春 登場巻3巻
- 頑固で意地っ張りな老人。えりかの祖父。春の屋に来た際、塩分を控えた食事を摂らなければならない状態に陥っており、それでも美味しい食事が食べたいと意地を張るという問題を持つ。おっこ達が一生懸命考えた低カロリー塩分控えめの料理により、春の屋を気に入る。
- 稲田えりか 登場巻3巻
- 美人で清楚な義春の孫。祖父を心配する優しい心の持ち主だが、温泉に怖くて入れないという問題を持つ。三木に想いを寄せられるが、彼氏持ち。
- 馬渕なるか(間山とも子) 登場巻4巻
- 有名人気天才子役女優。見た目は綺麗でスタイル抜群(おっこと同じ歳)だが、極度のわがままで、仕事場から抜け出してきたという問題を持つ。おっこよりも背が高い。最後には和解するものの、作中最もおっこを困らせた人物であるといえる。
- 桜丘宗次 登場巻7巻
- 清志郎の伯父の大学生。頭は良いが、自分勝手で家族を心配させているという問題を持つ。感情を表に出すのが嫌い。中身は好青年である。
[編集] その他
- 藤原あかり
12歳。藤原旅館の娘で、おっこと仲良くなった女の子。双子の妹。将来の夢はアイドルで、歌がとても上手い。
- 藤原あおい
おっこと仲良くなった女の子で、あかりの姉。将来の夢は弁護士で、母を楽させるために今から勉強中。夢はアイドルではないが、妹のあかり同様歌が上手である。姉妹揃って外見がギャル風の派手で、普通の格好をすると別人のように地味になる。
[編集] 補足
- ジャケット・挿絵の絵柄がいわゆる萌え系であるためか、とらのあななどのオタクショップでも陳列されている。
[編集] 漫画版
原作との主な相違点 :原作よりかはおっこが女の子らしい容姿に変わっている。しかし、おっこより明らかに変わったのは、作品のヒーロー的存在ともいえるウリ坊であり、漫画版の美少年のウリ坊を見て、かなり驚愕したファンは圧倒的に多い。「原作のウリ坊のほうが愛嬌があっていい」という声もあれば、「漫画版はかっこよくて好き」という声もある。作者の令丈は「漫画のウリ坊は原作よりだんぜん美少年で落ち着いている」と、コミックス一巻で語っている。
[編集] 関連項目
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