自薦の用心棒
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自薦の用心棒(じせんのようじんぼう マインドガード)とは、社会心理学の用語で、集団心理や社会的影響の結果得られた規範を、擁護しようとする者を指す。異論や反対、水を差す行為を封殺するのである。
例えば、北朝鮮制裁が発動されそうになっているとき、日朝友好を願う在日朝鮮人が、根拠を挙げて北朝鮮制裁の必然性はないと述べたとしよう。しかし、そこで自薦の用心棒が、「あいつは在日朝鮮人だ。北朝鮮の国益のために、北朝鮮制裁に反対しているんだ」と述べれば、北朝鮮制裁に反対する発言は説得力をなくしてしまう。
自薦の用心棒は、それ以外にも、「あいつは定職に就いていない」「あいつは不登校経験者だ」などと、発言者のネガティブ・キャンペーンを行い、異論の影響力を弱めようとする。