縮地
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縮地(しゅくち、縮地法あるいは縮地術などと呼ばれることも)とは、
- 仙人の特殊能力の一つで、短時間で長距離を移動する術。いわゆるテレポーテーション。
- 日本武術において近年生まれた用例で、瞬時に相手との間合いを詰めたり、死角に入り込んだりする体さばきの一種を、1.の縮地から同じ呼び方をしたもの。ただし、伝統武術において同種の技術を「縮地」と呼んだ例は確認できない。(無論、近づいている事を気付かせない移動法等のある意味で「瞬時に接近する」技術や、長い距離を少ない歩数で接近する技術自体は存在する)
- 上記のいずれかを元にした、武侠小説・ライトノベル・漫画・アニメ・ゲームなどの登場人物が使用する架空の能力・技。本項目ではこれを中心に述べる。
[編集] 縮地が登場する作品
- 魔法先生ネギま!(赤松健)
- 何人かの登場人物が「縮地法」または「瞬動術」(瞬動)を使用。基本的には2だが、空中で発動する「虚空瞬動」については1の可能性もある(魔法先生ネギま!の魔法・技を参照)。
- いぬかみっ!(有沢まみず)
- 妖狐のようことその父親である大妖狐が使用。自分以外の人や物も移動させることができる。
- テニスの王子様(許斐剛)
- 比嘉中学のテニス部員たちが2の「縮地法」を使用。部長の木手のみ全方向へ移動できる。
- るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(和月伸宏)
- 瀬田宗次郎が対剣心戦で2を使用。初速からいきなり最高速に達する。常人には仙術で距離を縮めたかのように映る俊足の体技。真の縮地3歩手前で既に剣心の神速と互角以上の早さ、2歩手前になると飛天御剣流の速さを完全に上回る。1歩手前は全方位空間攻撃、そして本気の縮地になればもはや全く見えない(ここから天剣の抜刀術につなげるのが瞬天殺)。大久保利通を暗殺し得た健脚について後付けで説明したものでもあり、既登場の「天剣(天賦の才による剣腕)」「感情欠落」と並ぶ彼の強さの三本柱とされた。志々雄真実は当初、感情欠落が天剣を完全たらしめているかのような物言いをしており、やや苦しい説明ではあったが、かの毛利元就の訓辞を引き合いに出し語る様子は志々雄のキャラ性の確立に資したとも云える。ちなみに、作者が彼の戦闘方法を考えた際にそれまでの彼の行動を思い返して、前述の大久保利通暗殺の際に走行中の馬車に追いついた事から「足が速い」という事でこの能力に決定した。