細谷雄一
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細谷 雄一(ほそや ゆういち、1971年 - )は日本の政治学者。専門は、国際政治学、イギリス外交史。
千葉県生まれ。立教高等学校卒業。立教大学法学部卒業後、イギリス・バーミンガム大学大学院で修士号(国際学)、慶應義塾大学大学院で修士号・博士号(法学)を取得。北海道大学法学部講師、敬愛大学国際学部講師を経て、現在、慶應義塾大学法学部助教授。
2002年、『戦後国際秩序とイギリス外交』でサントリー学芸賞を受賞。
目次 |
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『戦後国際秩序とイギリス外交――戦後ヨーロッパの形成 1945-51年』(創文社, 2001年)
- 『外交による平和――アンソニー・イーデンと20世紀の国際政治』(有斐閣, 2005年)
- 『大英帝国の外交官』(筑摩書房, 2005年)
[編集] 共編著
- (矢澤達宏)『国際学入門』(創文社, 2004年)
[編集] 論文
- 「イギリス外交と戦後ヨーロッパ秩序の模索、1947年-48年――ヨーロッパ『第三勢力』の実現と限界」『法学政治学論究』第33号(1997年)
- 「「統一ヨーロッパ」をめぐる西欧諸国の協調と対立、1948-49年」『法学政治学論究』第34号(1997年)
- 「シューマン・プランの起源、1949-50年――英仏協調の動揺と統合欧州の形成」『法学政治学論究』第35号(1997年)
- 「イギリス外務省と英米同盟の形成、1948-50年」『法学政治学論究』第36号(1998年)
- 「英国学派の国際政治理論――国際社会・国際法・外交」『法学政治学論究』第37号(1998年)
- 「イギリス外交と日米同盟の起源, 1948年-50年――戦後アジア太平洋の安全保障枠組みの形成過程」『国際政治』第117号(1998年)
- 「イギリス外交とドイツ再軍備問題、1949-50年――西側軍事統合と戦後ヨーロッパ形成」『法学政治学論究』第38号(1998年)
- 「北大西洋条約の軍事機構化とドイツ再軍備問題、1950年」『法学政治学論究』第40号(1999年)
- 「ヨーロッパ冷戦の起源、1945年-1946年――英ソ関係とイデオロギー対立の発展」『法学政治学論究』第43号(1999年)
- 「イギリス外交と戦後ヨーロッパ秩序の形成、1945-50年――大国間協調体制から北大西洋条約機構へ」『北大法学論集』第51巻第5号(2001年)
- 「ウィンストン・チャーチルにおける欧州統合の理念」『北大法学論集』第52巻第1号(2001年)
- 「アンソニー・イーデンと欧州統合、1951年-1952年――イーデン・プランをめぐる政治と外交」『北大法学論集』第52巻第2号(2001年)
- 「アメリカ・同盟・世界秩序――冷戦後アメリカにおける同盟政策の変遷」『国際安全保障』第29巻第2号(2001年)
- 「ブレア政権と冷戦後の国際安全保障――防衛外交・危機管理・国際共同体」『海外事情』第49巻第11号(2001年)
- 「分断された平和」渡邊啓貴編『ヨーロッパ国際関係史』(有斐閣, 2002年)
- 「ヨーロッパの復興と自立」同上
- 「米欧関係とイラク戦争――冷戦後の大西洋同盟の変容」『国際問題』第522号(2003年)
- 「アンビバレントな関係――英米関係の百年と歴史の教訓」『アステイオン』第59号(2003年)
- 「世界秩序の中の米欧関係――『普遍主義』と『多元主義』の相剋」『国際安全保障』第31巻1・2号(2003年)
- 「パートナーとしてのアメリカ――イギリス外交の中で」押村高編『帝国アメリカのイメージ』(早稲田大学出版部, 2004年)
- 「イギリスのEU政策と市民――首相・政党・世論」田中俊郎・庄司克宏編『EUと市民』(慶應義塾大学出版会, 2005年)
- 「歴史としてのイギリス外交」佐々木雄太・木畑洋一編『イギリス外交史』(有斐閣, 2005年)
- 「両超大国の狭間で――1940-56年」同上
- 「『国際連合』の起源――戦後構想をめぐる英米関係、1941年」『法学研究』第78巻第8号(2005年)
- 「新しいヨーロッパの世紀は来るか?」『アステイオン』第64号(2006年)
- 「黄昏のパクス・ブリタニカ――後期ヴィクトリア時代の外交と海軍」田所昌幸編『ロイヤル・ネイヴィーとパクス・ブリタニカ』(有斐閣, 2006年)
[編集] 外部リンク
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