紙器・段ボール箱製造技能士
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紙器・段ボール箱製造技能士(しき・だんぼーるばこせいぞうぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関(社団法人中央職業能力開発協会及び各都道府県の職業能力開発協会)が実施する紙器・段ボール箱製造技能士に関する学科及び実技試験に合格した者をいう。 なお職業能力開発促進法により、紙器・段ボール箱製造技能士資格を持っていないものが紙器・段ボール箱製造技能士と称することは禁じられている。
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[編集] 区分
紙器・段ボール箱製造の中で印刷箱打抜き作業、印刷箱製箱作業、貼箱製造作業、段ボール箱製造作業、簡易箱製造作業に分かれる。
[編集] 級別
印刷箱打抜き作業、印刷箱製箱作業、貼箱製造作業、段ボール箱製造作業、簡易箱製造作業ともに1級、2級の別がある。
[編集] 実技作業試験内容
[編集] 紙器・段ボール箱製造(印刷箱打抜き作業)
- 1級:8面取りの抜き型(お型)を自動平盤打抜き機又はビクトリア打抜き機(トムソン)に取付け、め型を製作し、各種機能を調整して印刷済みのK全版の板紙を打抜く。試験時間=2時間30分
- 2級:4面取りの抜き型(お型)を自動平盤打抜き機又はビクトリア打抜き機(トムソン)に取付け、め型を製作し、各種機能を調整して印刷済みのL半裁判の板紙を打抜く。試験時間=1時間30分
[編集] 紙器・段ボール箱製造(印刷箱製箱作業)
- 1級
- 作業試験:課題1(ストレートグルアによる底貼りサック箱の製作)及び課題2(タイミンググルアによる4隅のり貼り箱の製作)を行う。試験時間=50分(課題1)、1時間10分(課題2)
- ペーパーテスト:印刷箱の展開寸法の計算等について行う。 試験時間=1時間
- 2級:課題1(ストレートグルアによる底貼りサック箱の製作)及び課題2(タイミンググルアによる4隅のり貼り箱の製作)を行う。試験時間=1時間20分(課題1)、1時間40分(課題2)
[編集] 紙器・段ボール箱製造(貼箱製造作業)
- 1級:仕様書に従って原図を製作(課題1)し、打抜き済みの生地用板紙、くるみ用アート紙から被せ印籠蝶番箱を製作する。(課題2)試験時間=1時間5分(課題1)、2時間20分(課題2)
- 2級:打抜き済みの生地用板紙、くるみ用アート紙から被せ貼箱を製作する。試験時間=1時間20分
[編集] 紙器・段ボール箱製造(段ボール箱製造作業)
- 1級
- 作業試験:「プリンタースロッタ・ステッチャ・ライン又はプリンタースロッタ・グルア・ライン」、「フレキソフォールダーグルア・ライン」、「筋入れ・溝切り・たて通し印刷・ステッチャ・ライン」のいずれか1つを受検者が選択して、高品質の段ボール箱を製造する。試験時間=1時間40分
- ペーパーテスト:包装設計等について行う。試験時間=1時間
- 2級:「プリンタースロッタ・ステッチャ・ライン又はプリンタースロッタ・グルア・ライン」、「フレキソフォールダーグルア・ライン」、「筋入れ・溝切り・たて通し印刷・ステッチャ・ライン」のいずれか1つを受検者が選択して、段ボール箱を製造する。試験時間=1時間40分
[編集] 紙器・段ボール箱製造(簡易箱製造作業)
- 1級
- 2級
[編集] 関連項目
- 紙器
- 段ボール