紅幇
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紅幇(ほんぱん)は、中国の秘密結社。同時期に存在した青幇と対のようにいわれる犯罪組織である。漫画『蒼天の拳』に登場する紅華会のモデル。
この組織は、太平天国の乱が発生していた1854年に退役軍人たちが山に立て篭もって山賊団を結成したことから始まる。青幇に比べて分散的で大きな政治力もなく規則も簡単で平等主義をとっていた。主に湖南省から四川省にかけて勢力を張っていたがはっきりとした拠点はなかった。もともと幇会というのは相互扶助的な側面が強いため、青幇と紅幇の両方に所属している者もいた。1920年代にはは、もっぱら阿片や売春など商売に力を入れていた。上海でも活動していた紅幇は、哥老会系が核となっている。刃が直刃の刀を使うのが特徴。