第二次ネオ・ジオン抗争
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第二次ネオ・ジオン抗争(だいにじネオ・ジオンこうそう)は、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で描かれた地球連邦軍と新生ネオ・ジオンによる架空の戦争である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
グリプス戦役終結後、行方不明であったシャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)はジオン・ズム・ダイクンの息子、キャスバル・レム・ダイクンとして登場し、難民用コロニーのスウィートウォーターを拠点としてネオ・ジオン(第一次ネオ・ジオン抗争時のネオ・ジオンとは違う組織)を興し、ジオン・ズム・ダイクンの理想を実現すべく地球連邦政府に宣戦を布告した。
しかし地球連邦政府は地球連邦軍の戦力がネオ・ジオン軍のそれより圧倒的だったことと、宇宙での出来事に無関心なことから危機意識はなかった。この危機感の無さは、ネオ・ジオンの動きをほぼ唯一警戒していた地球連邦軍外郭部隊ロンド・ベルが兵力増を申請しても無碍にされ、ロクに戦力を受領できない程の有様だった。連邦政府の油断をつき、ネオ・ジオンは少数ながら優秀な戦力にて電撃的に地球の衛星軌道上にあった小惑星5thルナを占拠し、軌道を変えて当時の連邦本部が置かれていたチベットのラサへ隕石落としを敢行して地球連邦政府を恫喝(連邦高官は既に避難)。武装解除の代わりに小惑星アクシズを譲り受けるという和平交渉を成立させる。
しかしこの和平交渉は欺瞞であった。戦力引渡し地点である連邦軍宇宙基地ルナツーへはバルーンダミーで構成された偽艦隊で登場したネオ・ジオン軍は、和平成立と思い込み油断していた連邦軍を少数の戦力による不意打ちで撃破してルナツーを占拠。貯蔵されていた核兵器を奪取する。ダミーによって行動を隠蔽していた主戦力による奇襲で小惑星アクシズも奪取したネオ・ジオンはこれに核兵器を貯蔵し、地球への落下コースに乗せる。
シャアの真の意図は、これにより核の冬を引き起こし、地球連邦政府もろとも地球を汚染し続けるアースノイドを絶滅させようというものだった。また、地球を人間が住めない場所にすることで地球への固執を排除し、人類全てを宇宙で生活させジオン・ズム・ダイクンの提唱したニュータイプへと導こうとした。
しかし戦力の受領成ったロンド・ベルの活躍により、アクシズの落下は大気圏に突入し始めた正しくすんでのところで食い止められ、それを護衛していたネオ・ジオンの戦力も同時に駆逐。地球連邦軍の勝利に終わった。
また、食い止め方は豪快で、アムロ・レイが大気圏に突入してまでアクシズ落としを阻止する無茶な姿に感動した ネオジオン兵、連邦兵が、ともに大気圏で、死を覚悟しながら地球を守ったことについても、 アムロ・レイの働きによるからとも言えよう。
なおアクシズ落下阻止の際、謎の発光現象などの事象が確認されているが、原因は不明である。 一説にシャアの目的の中にはロンド・ベルのアムロ・レイ大尉との因縁の決着を付けることもあったと言われるが、戦争終結と共にシャア、アムロ両名とも行方不明になっているため真偽の程は定かではない。
この戦争以降はジオンを名乗る大規模な勢力は出ず、一年戦争を発端とした連邦対ジオンの構図は終息を見て地球圏は一応の安泰を得るのである。
余談ではあるが作中、シャアは「大佐」と呼ばれているが勿論これは階級を表しているのではなく、一年戦争時の最終階級からの、親しみを込めた意味での愛称である。
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