竜脚下目
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竜脚下目 Sauropoda |
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Diplodocus |
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分類 | |||||||||||||||||||||
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下位分類 | |||||||||||||||||||||
(本文参照) |
竜脚下目はディプロドクス(Diplodocus)、 アパトサウルス(Apatosaurus)、 ブラキオサウルス(Brachiosaurus)などに代表される長い頸を持った非常に体の大きい草食恐竜の分類群であり、プラテオサウルス(Plateoaurus)に代表される古竜脚下目(Prosauropoda)とともに竜脚形亜目の一グループである。 体長30 m超の史上最大の動物を含むグループであるが、中には5 m以下の小型の種もいた。 アパトサウルスの別名であるブロントサウルス(雷トカゲの意味)にちなみカミナリ竜と呼ばれることもある。sauropoda(トカゲの足)という名称だがどちらかというとゾウのような大型哺乳類に似ている。指は5本ありこれは恐竜としては最も原始的な特徴になる。
目次 |
[編集] 生息地域
全ての大陸で発見例が報告されている。
[編集] 生息年代
ジュラ紀前期から白亜紀後期(ただし地域によってはより早い時期に絶滅)
[編集] 恒温か変温か
恐竜の恒温説が有力になっている現在、竜脚類に関しては逆に変温説の巻き返しが見られる。
竜脚類ほどの巨大な種が恒温となると莫大な食料や巨大な心臓が必要となる等の問題点が多く、これらの問題がクリアできる変温説がにわかに見直されている。
特に注目を集めているのが慣性恒温説で、哺乳類のような体温調整機能がなくとも巨大な竜脚類の体温は下がりにくく、運動熱や腸内菌の発酵熱、日光等の熱を体内に蓄えるだけで体温をほぼ一定に保てたのではないかとされている。
ただし、異論もある。現生の陸生内温動物で、最も大きいアフリカゾウは大きいもので12tに達し、古代では20tに達する哺乳類のバルキテリウムの例もあり、巨大な内温動物も決して存在不可能と言うわけではない。
[編集] 下位分類、主な属
竜脚形亜目(Sauropodomorpha)
- 古竜脚下目( Prosauropoda)
- プラテオサウルス(Plateoaurus)
- アンキサウルス(Anchisaurus)
- 竜脚下目(Sauropoda)
- ブルカノドン(Vulcanodon)
- ケティオサウルス科(Cetiosauridae)
- ケティオサウルス(Cetiosaurus)
- シュノサウルス(Shunosaurus)
- マメンチサウルス科(Mamenchisauride)
- 新竜脚類(Neosauropoda)
- ジョバリア(Jobaria)
- ディプロドクス上科(Diplodocoidae)
- ディプロドクス科(Diplosauridae)
- ディプロドクス(セイスモサウルスを含む)(Diplodocus)
- アパトサウルス(=ブロントサウルス)(Apatosaurus)
- スーパーサウルス(Supersaurus)
- ディクラエオサウルス科(Dicraeosauridae)
- ディクラエオサウルス(Dicraeosaurus)
- アマルガサウルス(Amargasaurus)
- ディプロドクス科(Diplosauridae)
- ティタノサウルス形類(Titanosauriformes)
- カマラサウルス(Camarasaurus)
- ティタノサウルス上科(Titanosauroidae)
- エウヘロプス(Euhelopus)
- ブラキオサウルス(ウルトラサウロスを含む)(Brachiosaurus)
- ティタノサウルス科(Titanosauride)
- ティタノサウルス(Titanosaurus)
- アルゼンティノサウルス(Argentinosaurus)
- アラモサウルス(Alamosaurus)
- サルタサウルス(Saltasaurus)
- ラペトサウルス(Rapetosaurus)
- ネメグトサウルス(Nemegtosaurus)
- マラウィーサウルス(Malawisaurus)
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