祈り
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祈り(いのり)とは、神(あるいは、何らかの神格化されたもの。以下この段落において同じ)と意思の疎通を図ろうとすること、あるいは神に何かを願うことである。神に対して自分の考えや思いを表現すること全般が、「祈り」であるということもできる。
外形的には、祈祷者の独白ないし語りかけ、または黙祷というかたちをとることがある。
また、瞑目、平伏、合掌、などの身体動作、姿勢がともなわれる場合もある。
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[編集] カトリック教会における祈り
カトリックには、毎日の朝晩、日中も時間があれば、祈りを捧げる習慣の人が多い。
- 朝
- 毎朝20分程度、自室や聖堂で祈ることで、前日のいらいらする出来事から心を清め、新たな一日を新しいまっしろな気持ちで迎える勇気を頂くことができる。
- 夜
- 睡眠前の5分を聖書を読んだり、祈りの時間にあてることが多い。夜は、一日の出来事を振り替えって感謝すべきこと・反省すべきことを素直に謙虚に振り返る。これは、翌日以降の自分の歩むべき生き方・他者への接し方を把握し、自分の弱点を客観的に矯正する機会となる。
- 時間のある時
- 心に不平不満がある時、その原因となる存在へのネガティブな感情と悪意を放棄し、相手にとって悪い方向で悪意で対処したいという欲望に打ち勝ち、自分としては変えようもない相手の場合は相手の現状を沈黙で受け入れる、などという「自分への勝利」によって「心の平和」という実を頂くことができる。
[編集] カトリック教会での共同体としての祈り
- 日曜
- 祈りは最大の奉仕(ヘルマン・ホイベルス)とされているため、洗礼を受けていなくても、心に信仰のある人であれば、教会の午前中のミサへ欠かさず行くよう薦められている。ミサでは、参列者全員で心をあわせて必要とされる方々のためにとりなしの祈りを祈っている。最近は、世界の平和とアフガニスタン・イラク・ロシアなどで犠牲になられた方々、行方不明の方々のための祈りが毎週のようにミサで捧げられている。
- 日曜以外
- 短い聖体訪問(聖堂での祈り)あるいは朝のミサが薦められている。これは、主イエスの生き方により近づく恵みを頂く霊的な糧・機会となる。
[編集] 修道院での祈り
聖務日課など、典礼毎に時間を決めての祈りが細かく行われている。午前0時に祈る、午前2時に起きて祈るなど、文字通り生涯休まず祈り続ける修道会もある。
[編集] 外部リンク
※カトリック教会の主な祈り
[編集] 参照項目
[編集] 仏教
仏教では、祈りをおこなうことはないとされている。「願」(がん)を掛ける(願掛け)ということをおこなう。
[編集] 神道
[編集] イスラム教
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