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磯禅師(いそのぜんじ、生没年不詳)は、平安時代末期の女性。讃岐国小磯の出身。静御前の母。礒野禅尼という表記も見られる。
鳥羽天皇の世に、藤原通憲がすぐれた曲を選んで、磯禅師に白い水干に鞘巻をさし、烏帽子の男装で舞わせたのが白拍子の始まりと徒然草にある。静御前に白拍子を伝えたという。
娘の静は源義経に愛され妾となる。1185年、義経が兄の頼朝と対立して京を落ちると静は捕らえられ、翌1186年3月に磯禅師と静の母子は鎌倉へ送られる。
静は鎌倉で義経の子を産むが、男子であったため頼朝に殺される悲劇に遭う。
その後、磯禅師と静は京に帰された。奈良県大和高田市礒野は礒野禅尼の里といわれ、静はここに身を寄せたとも伝えられる