磁性体
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磁性体 (じせいたい) とは、磁性を帯びる事が可能な物質。酸化鉄・酸化クロム・コバルト・フェライトなど。
固体状態のものは磁石として、電動機の界磁として使用される。 粉体化した磁性粉をテープ上に塗布したものが、磁気テープとして音声や画像信号の記録に用いられる。またコンピュータの補助記憶装置として、アセテートフィルムの円板に磁性粉を塗布したものがフロッピーディスクとして、硬質材料の円盤上に磁性粉を塗布あるいは蒸着したものがハードディスク装置用としてデータ保管に用いられる。
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[編集] 電気機器用磁性材料
[編集] 圧粉心
純鉄・パーマロイ・センダスト合金などの磁性材料を粉砕した後、圧縮形成したもので、粉体間の電気抵抗が大きくうず電流損が小さい。
[編集] アモルファス合金
- 変圧器の鉄心圧延したものである。
- 大型回転機に使用される。
[編集] 小型電動機用磁性鋼帯
- 鉄損が大きい。
- けい素含有量0~0.5%の素材を0.5または0.65mmの厚さに圧延したものである。
- 小型回転機に使用される。
[編集] 磁極用鋼帯
- 機械的強度が大きい。
- けい素含有しない素材を1.6または3.2mmの厚さに圧延したものである。
- 回転機の回転子に使用される。