琳派
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琳派(りんぱ)とは、俵屋宗達、尾形光琳ら江戸時代に活躍し、同傾向の表現手法を用いる美術家・工芸家らを指す名称である。
尾形光琳・乾山とその作風を継承した酒井抱一らを一つのグループとみなし「光琳派」、あるいはそのルーツと考えられる俵屋宗達や本阿弥光悦らを含めて「宗達光琳派」と呼んでいたが、現在は一般に「琳派」と呼んでいる。
背景に金銀箔を用いたり、大胆な構図、型紙のパターンを用いた繰り返し、たらしこみの技法などに特色が見られる。宗達・光琳・抱一の3人が著名であるが、狩野派や円山派といった流派と異なり、時代も違い、直接の師弟関係は無い。
ヨーロッパの印象派や現代の日本画、デザインにも大きな影響を与えている。
2004年に東京国立近代美術館で開催された「琳派 RIMPA」展[1]では、明治以降の日本画の作品(菱田春草、横山大観など)のほか、クリムトやウォーホルの作品にも琳派的なものが見られるとされた。