独立懸架
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独立懸架(どくりつけんか)とは、サスペンション形式のひとつである。 インディペンデント・サスペンション(Independent Suspention)ともいう。これに対するのは固定車軸(リジッド・アクスル)。
左右の車輪(車軸)を独立して上下させることができるのが特徴で、これにより路面の凹凸に対する追従性が向上される。特に後輪駆動車(FR/MR/RR)の場合に左右の車輪の駆動力を効率よく路面に伝達することができ効果的である。
この他、固定車軸に比べて、以下のような利点があり、乗り心地と操縦安定性では独立懸架が優れる。
- 左右の両輪が一緒に動く固定車軸に比べ、動作部分の重さ(バネ下重量)を軽くすることができ、機敏な動作を期待できる。このため、路面への追従性が向上する。
- ストローク時のジオメトリー変化を利用し、操縦特性を変えることができる。
- 車軸が共に上下する固定車軸に比べ、フロアパンの車軸部を低くすることができる。
独立懸架式には、ストラット式、トレーリング式、ダブルウィッシュボーン式等がある。
[編集] 関連項目
- ストラット式サスペンション
- トレーリング式サスペンション
- ダブルウィッシュボーン式サスペンション