澤井健一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
澤井 健一(さわい けんいち、1903年12月 - 1988年7月16日)は日本人中国武術家。太気至誠拳法の創始者。極真空手創始者の大山倍達をはじめ、戦後の日本の多くの武道家たちに多大な影響をあたえた。
[編集] 来歴
東京都出身。幼少の頃から武道を学び、柔道五段、剣道四段、居合四段を習得する。1931年の戦争のため中国(満州)に渡った際、意拳の創始者である王向斎と出会い立ち会うが敗れ、弟子入りを決意する。
最初は「外国人の弟子は持たない」と言う王向斎であったが、澤井の1週間におよぶ請願の熱意にうたれ、ついに入門を許可する。
1947年王向斎より許可を受け太気至誠拳法(太気拳)を創始し、明治神宮にて少数の弟子と共に稽古を始める。ただし、王の教えを厳守し、稽古は屋外で行い道場は持たなかった。