源信 (僧侶)
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源信 | |
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942年 - 1017年7月6日 | |
尊称 | 恵心僧都 |
生地 | 大和国当麻 |
宗派 | 天台宗 |
寺院 | 横川恵心院 |
著作 | 『往生要集』 |
源信(げんしん、天慶5年(942年) - 寛仁元年6月10日(1017年7月6日))は平安時代中期の天台宗の僧。恵心(慧信)僧都。浄土真宗が言うところの七高僧の一人。
天慶5年(942年)大和国(現在の奈良県)当麻に生まれ、千菊丸と呼ばれる。父は卜部氏、母は清原氏。父の死後、信仰心の篤い母の影響により9歳で比叡山中興の祖良源(912年-985年)(俗称、元三大師)の門に入り、止観業、遮那業を学ぶ。15歳のとき、村上天皇により法華八講の講師の一人に選ばれたが、母の教えに従って人目に立つことを避け、横川の恵心院に籠もる。寛弘元年(1004年)権少僧都となったが、翌年辞退した。寛仁元年(1017年)6月10日臨終にあたって阿弥陀如来像の手に結びつけた糸を手にして、合掌し入滅した。
紫式部の源氏物語に登場する横川の僧都は、源信をモデルにしている。