汚い爆弾
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汚い爆弾(きたないばくだん、Dirty Bomb)とは放射性物質などの核汚染物質を詰めた爆弾のことである。核爆弾のように核反応を用いず、火薬のみで爆発する。爆発が起きると爆弾内部に格納されていた核汚染物質が飛散し、爆発と核汚染物質の放射線により周囲を汚染して被害を与える。
核爆弾に比べ、格段に低い技術力でも製造可能なため、テロリストが製造、使用するのではないかと懸念されている。核物質さえあれば自動車のガレージ程度のスペースでも十分製造できる。
2002年5月8日、アルカイダのメンバーであるホセ・パディージャ(後にアブドラ・アル・ムジャヒルに改名)は汚い爆弾の製造および使用を企ていたとしてアメリカ政府により拘束されている。
この他にも使用済み放射性廃棄物の闇取引の噂は絶えず、実際に何度か摘発が行われている。