永井一正
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永井 一正(ながい かずまさ、1929年 - )は日本を代表するグラフィックデザイナーの一人。兵庫県出身(生まれは大阪府)。独自の形態による動物やパターンを利用したポスターが特徴とされる。
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[編集] 略歴
- 1929年大阪府に生まれる。
- 1951年東京藝術大学彫刻科中退。大和紡績(株)に入社、宣伝を担当しグラフィックデザイナーとして仕事をする
- 1953年日本宣伝美術会(日宣美)会員
- 1960年日本デザインセンター(JAGDA)設立に亀倉雄策等とともに参加する
- 1962年東京ADCで銀賞・銅賞授賞
- 1966年札幌冬季オリンピックのシンボルマークに永井案が採用される
- 1968年第6回東京国債版画ビエンナーレ東京国立近代美術館賞
- 1988年永井一正の世界展(姫路市立美術館)
- 1989年紫綬褒章受章
- 1994年日本グラフィック協会会長に就任
現在日本デザインセンター最高顧問、日本グラフィックデザイナー協会理事、日本デザインコミッティ理事長
[編集] WORKS
- 東京電力シンボルマーク
- 富山県シンボルマーク
- 一連のSaveポスター(1998年)
- Save Natureポスター(1995年)
- 一連のLifeポスター(1995年)
- 河北新報社シンボルマーク(1993年)
- 世界デザイン博覧会シンボルマーク(1987年)
- 阪神タイガースユニフォーム(ホーム用1976年、ビジター用1975年)
- フジネットワークシンボルマーク(1973年)
- 沖縄国際海洋博覧会シンボルマーク(1972年)
- 日清食品シンボルマーク(1971年)
- SDポスター(1968年)
- 札幌冬季オリンピックシンボルマーク(1966年)
- アサヒビール『アサヒスタイニー』ポスター(1965年) など多数。
[編集] 主な受賞・受章
- 第一回モスクワ国際ポスタートリエンナーレグランプリ(1992年)
- 紫綬褒章(1989年)
- 芸術選奨文部大臣賞(1988年)
- 第11回ブルノ国際グラフィックビエンナーレグランプリ(1985年)
- 亀倉雄策賞(1966年)
- 勝見勝賞(1966年)
- 日宣美会員賞(1966年)
- 朝日広告賞(1966年)
- 毎日産業デザイン賞(1966年)
- ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ(金賞・銀賞・名誉賞1966年)
- ADCグランプリ
- 毎日芸術賞 など多数。
[編集] 著作
- 『永井一正』(2004年トランスアート)
- 『永井一正のポスター』(1995年河出書房新社)
- 『永井一正デザインライフ』(1994年六耀社)
- 『永井一正の世界』(1985年講談社)
- 『アートディレクション』(1968年美術出版社) など。
[編集] 主な作品収蔵先
- 東京国立近代美術館
- 京都国立近代美術館
- 富山県立近代美術館
- 姫路市立美術館
- 新潟県立万代島美術館
- ニューヨーク近代美術館
- ドイツ国立抽象美術館