民族自決
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民族自決とは、各民族が自らの意志に基づいて、その帰属や政治組織、政治的運命を決定し、他民族や他国家の干渉を認めないとする集団的権利。自決権ともいう。第一次世界大戦末期に、アメリカ大統領ウィルソンが十四か条の平和原則で提唱し、ヴェルサイユ条約での原則となり、その後の民族独立の指導原理になった。
しかし、ナチス・ドイツはこれを逆手に取り、チェコスロヴァキアやポーランド、オーストリアなどに住むドイツ系住民の保護を名目にヨーロッパを、また大日本帝国はアジアの自立支援を名目に、当時ヨーロッパ諸国の植民地であったフィリピンやインドネシア、タイなどに侵攻した(八紘一宇)。
アジアにおいては、植民地の独立運動に影響を与えている。