殿試
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殿試(でんし)とは、中国の科挙の最終試験で、進士に登第した者が、皇帝臨席の下に受ける試験を言う。
宋代より始まったもので、既に進士の地位は得ている者たちが、この最終試験によって順位が決められ、後々の処遇に大きく影響した。
殿試は皇帝自らが行う建前だが、実際には朝廷の大臣が試験官を務めた。これを読巻大臣という。読巻大臣は8名であり、その中には内閣大学士が含まれている。
上位より3名はそれぞれ、第1位が状元、第2位が榜眼、第3位が探花と呼ばれ、高官としての将来が約束された。
[編集] 参考図書
- 宮崎市定『科挙』(中公新書、1963年)