武夷山
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武夷山 |
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玉女峰 | |
(英名) | Mount Wuyi |
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(仏名) | Mont Wuyi |
面積 | |
登録区分 | 複合遺産 |
登録基準 | 文化遺産(3),(6) |
自然遺産(7),(10) | |
登録年 | 1999年 |
拡張年 | |
IUCN分類 | IV(種と生息地管理地域) V(景観保護地域) |
備考 | |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
武夷山(ぶいさん)は中国・福建省にある大王山を中心とする山系の総称。名勝として有名で、桂林と並び中国人が人生一度は訪れたいとされる場所の一つとされる。1999年以降ユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録。
[編集] 概要
地理的には、平均350mの高度を持ち亜熱帯気候に属するため、冬でも比較的温暖である。450種以上の脊椎動物、5000種以上の昆虫、2500種以上の植物が現在までに確認されている。野生のウーロン茶が自生している土地であり、ここで採れる野生のウーロン茶は岩茶と呼ばれ、特に岩が砕けて出来た土地に生えるものが最高級品とされる。
景観として特に美しいとされるのが「九曲渓」で、川岸には36の岩山が立ち並ぶ。中でも特に有名なものが「玉女峰」で、外に見える岩肌が美しいので、美女にたとえられこの名前が付いた。その対岸には大王峰があり、玉女峰と恋愛関係にあるとされるが、その間に鉄板鬼と呼ばれる青黒い岩あり、これが邪魔をして二つの山が出会えないようにしているという古典文学的な伝説がある。
また、朱子学の開祖、朱熹が講学を行ったとされる紫陽書院なども残っている。
[編集] 登録基準
この世界遺産は、世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (3) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠。
- (6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの。(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている。)
- (7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ、最高の自然現象、または、地域を含むもの。
- (10)生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには、科学上、または、保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。
[編集] 関連項目
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