次の御用日
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次の御用日(つぎのごようび)は落語の噺の一つ。御用日とは裁判が行われる日の事。別名で江戸落語では「しゃっくり政談」や「しゃっくり裁判」とも言う。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
暑い盛り。大店の一人娘が丁稚を共に縫物の稽古へ。 はるか向こうから鼻つまみ者の藤吉、フンドシひとつにハッピを掲げ日よけにしてやって来ます。
奇妙な姿におびえた娘、用水桶の陰に隠れやり過ごそうとしますが、様子を察した藤吉は、さらに怖がらそうと頭上で「アアッ」と奇声。動転して娘は記憶喪失になってしまう。
訴えられた藤吉、お白州では卑劣にも「『アアッ』などと申した覚えは…」とシラを切る始末。 丁稚の証言から奉行「『アアッ』と申したであろう」。「『アアッ』など決して」「黙れ、確かに『アアッ』」…。問答の揚げ句、奉行声が出なくなり、「この取り調べは、次の御用日に致す」
[編集] 関連項目
[編集] 出典
- 笑福亭松枝の世相噺 - 笑福亭松枝のコラム