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楊廷芸(ようていげい、Dương Đình Nghệ、ズオン・ディエン・ゲ、? - 937年)は、ベトナム後楊朝の君主。10世紀初頭の北ベトナムは、静海軍節度使を称した曲氏の交州政権の下にあった。楊廷芸は、愛州の出身で、曲氏政権のもとで将軍にのぼった。曲氏の三代目の曲承美は、930年に南漢の将軍の李守鄘・梁克貞らに敗れて、捕らえられた。楊廷芸は、翌931年に南漢にそむいて自立し、南漢の交州刺史の李進を追放した。937年、峰州の豪族の矯公羨のために殺された。