柳生忍法帖
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『柳生忍法帖』(やぎゅうにんぽうちょう)は、山田風太郎の“忍法帖もの”の作品である。
[編集] 概要
江戸時代の縁切り寺にして女人救済を請け負っていた東慶寺での史実を発端とし、健気な女七人が悪を討つ勧善懲悪の物語である。作者は弱者が強敵を討つパターンの話としたかったが、さすがに七人の女だけでは勝つことが難しいため柳生十兵衛を助っ人にした。忍法帖ではあるが、忍者が登場しないなど例外的要素が多い作品で分量も多い。円満な完結のため忍法帖を読み慣れない読者もなじみやすい。十兵衛は山田風太郎作品中でも最も高い人気を誇り、この作品と『魔界転生』、『柳生十兵衛死す』で十兵衛三部作と称せられる。
[編集] あらすじ
時は寛永19年(1642年)、暗君会津藩主加藤明成に対し謀反を起こした国家老堀主水が捕縛さる。加藤の手駒である会津七本槍に会津江戸屋敷へと連れて行かれる途中、堀の郎党の女達が匿われている尼寺「東慶寺」に立ち寄り、彼らは堀達の目の前で匿われていた女達を惨殺する。 最後にお千絵らを始めとする7人が残されるだけになり、残された彼女らの命もはや風前の灯火になるが、この寺の後見人である天樹院の介入により命を拾う。 彼女達は加藤成明及び会津七本槍に復讐を誓う。天樹院と沢庵和尚の紹介により、彼女達の師範役となったのは柳生一族の剣侠・十兵衛であった。
[編集] メディア化
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『バジリスク ~甲賀忍法帖~』に次いでせがわまさきにより『Y十M ~柳生忍法帖~』として漫画化されており、『ヤングマガジン』で連載中である。
映画版は『くノ一忍法帖 柳生外伝』上下編としてVシネマでソフト化されており、田口トモロヲの怪演などの見所があるためか、一部でカルト的な人気がある。