明孝陵
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明孝陵(みんこうりょう)は中国の南京の東にある紫金山の南麓に位置にある明の太祖洪武帝朱元璋と后妃の陵墓。現在は北京の明の十三陵とともに、世界文化遺産である。この陵墓は蒋山寺と呼ばれていた霊谷寺を移転し、その地に造営された。造営には25年の歳月が費やされた。
1961年に中華人民共和国国務院により「全国重点文物保護単位」に指定、2003年7月3日にユネスコの世界文化遺産に登録される。方城の北にある宝頂(宝城)の地下に朱元璋と馬皇后が眠る地下宮殿「玄宮」がある。しかし、地下宮殿は未発掘のために多くの謎が残されている。
周辺には神道、梅花山、紅楼芸文苑、海底世界、定林山庄、紫霞湖があり明孝陵を中心とした観光区を「明孝陵景区」としている。世界文化遺産に登録されているが、外国人観光客は少なめである。しかし、見学者は多く、中国各地から団体で観光客が訪れる。朱元璋が葬られている宝頂には登ることができる。2月は近くの梅花山の梅が見ごろで観光イベントが行われている。梅花山には三国志の呉の孫権の墓もある。明孝陵周辺には中山陵や霊谷寺といった観光地があり南京の主要観光地となっている。
[編集] 入場料・開園時間
50元(2004年現在) 80元で中山陵・明孝陵・霊谷寺のセット入場券(套票)も販売されている。(2004年現在)
7:00~18:00頃(2004年現在)
[編集] 交通アクセス
南京駅近くのバス停「南京車站」で游3のバスに乗車し、「明孝陵」にて下車。また、「明孝陵」から「中山陵」「霊谷寺」へは観光ミニバスが運行されている。
[編集] 関連項目
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