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播隆(ばんりゅう, 1786年(天明6年) - 1840年11月14日(天保11年10月21日))は、江戸時代後半の浄土宗の僧。槍ヶ岳の開山者。越中国新川郡河内村(現富山市大山地区)の出身。
1824年(文政7年)、笠ヶ岳に登頂し、銅製の仏像を安置する。
1828年(文政11年)、槍ヶ岳に登頂、祠を安置する。
播隆は、自身の登頂のみでは満足せず、多くの人が山頂まで登れるようにするため、その後、何度も槍ヶ岳に登り、その槍の穂の難所に大綱を掛け、また、より頑丈な鉄鎖を掛けるよう尽力し、その生涯を閉じた。
新田次郎の小説「槍ヶ岳開山」は、播隆を主人公としたものである。