我が家のお稲荷さま。

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我が家のお稲荷さま。は、柴村仁/著、放電映像/イラストのライトノベル。電撃文庫刊。高上家を守る空幻天狐のどたばたコメディー小説。第10回電撃ゲーム3大賞入賞作品。第3巻は電撃文庫の999番目の書籍になった（なお、1000番目はキノの旅第8巻で、1001番目は灼眼のシャナ第8巻であった）。2006年11月現在、6巻まで発行。

[編集] 既刊一覧

我が家のお稲荷さま。 ISBN 4840226113
我が家のお稲荷さま。 2 ISBN 4840227268
我が家のお稲荷さま。 3 ISBN 4840228310
我が家のお稲荷さま。 4 ISBN 4840230269
我が家のお稲荷さま。 5 ISBN 4840231753
我が家のお稲荷さま。 6 ISBN 4840236046

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] 登場人物

天狐空幻（てんこくうげん）

三槌家の守り神。その昔長く生きて強大な霊力を身につけ、守り神に祀り上げられたは良いが、良いこと悪いことをしまくり、遂には封印されてしまった狐の大妖怪。食い物には目が無い。特に甘いものも好きで現代のお菓子に素早く適応した。透の危機を救った後は封印される予定であったが、透の懇願により、以後高上家（透）の守り神となる。知能は高く、数百年間も封印されていたにも関わらず、AV機器や電化製品の使い方を速攻でマスターしてしまったほどである。性格は豪快、下っ端妖怪に対しては余裕すら以って対峙する。細かい事には気にせず、普段高上家でする事といえば寝る事、食べる事、TVを見ては昇に何かをねだるくらいであるが、高上兄弟の危機となると労を惜しまない。人間に化けるとき、男と女両方に化けることができ、どちらも異性だろうと同性だろうとその正体を知らぬ者をイチコロにできる美貌を持っている。気を付けていないと伏せている耳が起きるので、変身中は帽子が必須。尻尾はNASAの安眠枕も顔負けの寝心地である。変身中の髪の毛はどうやら尻尾の毛であるようで、恵比寿に髪の毛を渡したときは尻尾が禿げ上がっていた。1ヶ月で元に戻った。綽名はクー。透につけられた。また、それ以前にも美夜子にもそう呼ばれていた。そして異常な喧嘩っ早さを誇り、相手が神であろうとそれは変わらない。そして、本人の中で戦闘意欲が昂揚した時は青白い燐を放つ。その燐の放ち方も様々で、口の端から薄く立ち上らせる時もあれば足元から激しく立ち上らせる時もある。また、五行に非常に通じており、戦闘時にはこれらを駆使して攻撃、防御を行う。当初は土気、火気の術を中心に使っていたが、最近では水気、木気の術を中心に使う傾向にある。また、「ファ」行の発音が下手である。

高上透（たかがみとおる）

高上家の次男。怪しい夢を見たことをきっかけに天狐空幻と出会う。彼の素直さは嘘発見器も真っ青である。また、人を疑うことをあまり知らない。なお彼は天孤空幻のことを「クーちゃん」と呼ぶ。鴫守に殺されかけたこともある。また、母・美夜子は幼いときに他界したため、母親のことを知らないことにコンプレックスを抱いていたが、とある出来事のおかげで解消。

高上昇（たかがみのぼる）

高神家の長男。透の兄。赤城高校2年でバトミントン部所属。高上家の家事は全部やっている。主婦顔負けの料理の腕前を持つ。高上家最強の称号を持つ。鴫守からは「（透くんの）お兄ちゃん」と呼ばれている。家にはクー&コウという美女&美少女、学校では佐倉美咲と宮部紅葉に好意を寄せられているので、周囲の男子生徒からかなりの嫉妬や羨望の念を受けている。

コウ

天然ボケの巫女。字は蛟(ミズチ)と書く。蛟を憑けており、集中したり感情が昂ぶると鱗鮮紋が体中に浮かぶ。三槌家の護り女。しかし三槌家とのつながりは無い。今は天孤の監視をしているがその天狐に振り回されることも多い。酒に弱く、一口飲んだ時点で撃沈である。更に二日酔いが酷い。酵素どころの問題ではない。その時に体につけていた蛟が逃げ出したり(本人は剥がれたと言っていた)もした事があった。｢護り女は酒を飲んではならない｣という掟があったりなかったりするらしい、ので単に酒に弱いのではなく、蛟を憑ける事で何らかの効果が現れている可能性もある。また大の説明下手で、彼女の説明を聞いて物事を理解するには、ジェスチャーゲームを毎日していても難しいだろう。一般常識はほとんど持ち合わせていない。そして、正義感と責任感が強く、赤城高校の文化祭で透と一緒に入ったオバケ屋敷でオバケ役の生徒に術をぶっ放したほどである。家事などの一般能力も無い。が、五行の事となると殊更詳しく、さらに口調も別人のように流暢なものになる。仙薬の類にも長じているためなのかどうだかは分からないが、洗濯物を一通り干し終わると干した衣類に塩をかける習慣を持つ。

恵比寿（えびす）

コンビニオーナー(本業？)と鈴ノ瀬の土地神(副業？)をしている。腹黒い性格をしているので高上家の兄弟に避けられている。コンビニの収益に執着をもち、コンビニ経営の為に自分の御社を天狐に壊させるほど。ただ、2巻以降では散々な目にあっている。兄に恵比寿がいるが、鈴ノ瀬の恵比寿と違い腹黒くはない……らしい。

佐倉美咲（さくらみさき）

高上昇の同級生。昇と同じくバトミントン部所属。密かに昇に恋心を抱いているが空回り気味。天狐空幻に薬を飲まされ、覚醒したこともあった。

宮部紅葉（みやべもみじ）

昇の同級生。学校ではスター的存在。佐倉の恋のライバル。濡れたような艶やかな黒髪を持つ。16歳の誕生日に《金狼》と呼ばれる、授かる確率が非常に稀な変身能力を発現する。変身体系としては原身が狐のクーと全く逆で、紅葉の場合は原身が人間である。変身すると、人間だった頃の姿は面影もなくなる。

術は今のところ使った形跡はないが、凶暴な性質と、鋭い牙と爪、元の可憐な姿からは想像できない剛力でクーをてこずらせた。噛み付くと噛み付かれた人は『灰色の狼人間』となり、さらにそいつが噛み付くと噛まれた人が『灰色の狼人間』になり、金狼の意のままに操られるという体質があり、昇の親友、橋本緑も一時は彼女のしもべとなった。しかし、本来は寂しがりやであり、事件も、騒ぎを起こす事で海外から父親を帰国させ、自分にかまってもらおうとした一念からである。

鴫守（しぎもり）

赤城の土地神代行。代理のため、土地の中でしか力を行使してはいけないという制約をもつ。以下の六瓢の代わりである。怒らせると怖い。陶製の両手を隠すため従者でもあるパペットを装着してたが、本物のお陰で、今は普通仕様の手である。（パペットは今は従者専用になっている）

六瓢（むびょう）

遊行神であり、現在は北海道にいる。遊行神は各地に管理するべき土地をもち、その間を移動する為、留守を預かる代行を置いておく。高上家に来たときのお土産に白い恋人を持ってきていた。

光牙&影牙（こうが&えいが）

恵比寿の従者。恵比寿が管理している神社の狛犬。壊されても復活可。食い物に弱い。

高上美夜子（たかがみみやこ）

三槌家最後の司祭であり、昇・透の母親である。三十で他界。可愛い物、ふかふかの物には目が無く、可愛さのあまり抱き付いてくる。だが、あまりにも締め付けの力が強く、抱きつかれたものは生死の狭間を彷徨う。天狐も抱きつきに合い、白目をむき死にかけるという異常事態に陥る。なお、天狐に白目をむかしたのは美夜子が始めてである。あだ名は「アナコンダ美夜子」。余談ではあるが、夫の春樹もウサギの気ぐるみを被って見られた際、同じ目に会っている。某テーマパークの某ネズミも同じ。死後も鈴ノ瀬の地を霊魂としてさまよっていたが、美夜子のために鬼門を強制的にこじ開けたクーによって、高上兄弟とクーに最後の別れを告げ、冥界に旅立っていった。

天狐玉耀（てんこぎょくよう）

クーの弟もしくは妹。長く生きたので性別は分からない。クーと同じく人化でき、同じく男・女バージョンがある。髪の色は黒だが、光の反射によっては銀色に見える。珍しい銀狐。3・4巻で鬼を影から操り色々した。使い魔としてイナモチがいる。また、泥でできたよく分からないもの、泥目（デーマ）を作れる。綽名はタマ。本人は全然気に入っていない。ちなみにクーと同じく命名は透。

拝一刀（おがみいっとう）

アカギツネの霊狐。息子の子狐がいる。子狐は大五郎と空幻に(極めて適当に)名付けられ、なし崩し的に親狐が拝一刀を名乗っている。とりあえず妖怪であるが、人が好く肝っ玉が今ひとつ小さいために緊急時にはあまり役に立たない。今は昇の通う赤城高校の学務員として勤務している。

[編集] あらすじ

(第一巻) ある日、透が古風な着物の女性が自分の名を尋ねてくるという怪しげな夢をみた。それを聞いた三槌家の長老・大ばば様とその巫女・コウは、透の身に危険が迫っていることを察する。その危機を救うため数百年封じ込めた天孤を呼び起こし、高上家に襲う危機を天孤が解決する。ただ、それ以降はほのぼの日常系作品である。

以上で、作品の核心的な内容についての記述は終わりです。

[編集] 外部リンク

ワクセイガール(放電映像・中谷美貴のホームページ)

電撃ゲーム小説大賞金賞
第9回	我が家のお稲荷さま。	第11回
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