恐竜・怪鳥の伝説
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『恐竜・怪鳥の伝説』(きょうりゅう かいちょうのでんせつ)は、1977年4月29日に公開された東映製作の特撮映画。併映は『ドカベン』(実写映画)。
富士山麓西湖に現れた恐竜(プレシオサウルス)と怪鳥(ランフォリンクス)の死闘を描く。
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[編集] あらすじ
1977年夏、樹海から自殺未遂で生還した女性が、巨大な卵を目撃した旨を述べて息絶える。そのニュースを聞いた芦沢節は、富士山麓に向かう。現地には、恋人の女性カメラマン・小佐野亜希子、その助手の園田淳子がいた。馬の首なし死体が発見されるなど、富士五湖の近くでは怪現象が相次ぎ、ついに水中撮影中の亜希子を待っていた淳子が、何者かに下半身を食いちぎられるという事件が発生する。節と亜希子は湖に潜り、湖をつなぐ地底トンネルを発見。そして大量の卵のある洞穴を発見する。恐竜の巣を脱出した二人の前にプレシオサウルスが立ちはだかるが、そこにランフォリンクスが飛来。二匹の恐竜が死闘を始める中、富士山が噴火を開始。必死に助け合って生き残った節たちの眼前で、恐竜たちは地割れに飲み込まれていくのだった。
[編集] スタッフ
- 監督:倉田準二
- 企画:橋本慶一
- 脚本:伊上勝、松本功、大津一郎
- 撮影:塩見作治
- 美術:雨森義充
- 音楽:八木正生
- 造形・操演:大橋史典
[編集] キャスト
- 渡瀬恒彦:芹沢節。ユニバーサルストーン社員
- 林彰太郎:谷木明。新聞記者
- 沢野火子:小佐野亜希子。水中カメラマン
- 津島智子:園田淳子。亜希子の助手
- 牧冬吉:椋正平。中学校教師
- 諸口あきら:諸口あきら。カントリー歌手
[編集] こぼれ話
- 本作の恐竜のミニチュア(二体とも人が入る着ぐるみではない)の造型を担当したのは『怪獣王子』などのベテラン・大橋史典だが、従来同様、デザインと外見に凝るあまり、動きを無視した鈍重な造形になっている。