徳川重倫
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徳川重倫（とくがわ しげのり 1746年4月18日（延享3年2月28日） － 1829年7月2日（文政12年6月2日））は、紀伊国紀州藩第8代藩主。父は第7代藩主・徳川宗将、母は側室の清信院。官位は従三位権中納言。
20歳の時に紀州藩主に就任。性格は徳川御三家の当主とは到底思えない傍若無人ぶりで、家人などに対して刃を振り回し、江戸屋敷で隣家の松平邸の婦女を銃撃したこともある。理由は、夕涼みをしていたその婦女が自分の屋敷を見下しているかのように見えたことが、重倫の逆鱗にふれたようである。30歳のとき、叔父で伊予西条藩主・松平頼淳（後の徳川治貞）に藩主の座を譲った。晩年は剃髪して太真と号し、84歳と当時としては長命を保っている。お伊勢参りが趣味であった。
[編集] 官職位階履歴
- 1746年（延享3）2月28日、誕生。幼名：久米之丞。のち、岩千代。
- 1755年（宝暦5）11月28日、元服し、将軍徳川家重の諱を一字賜り、重倫を名乗る。従四位下常陸介に叙任。
- 1757年（宝暦7）12月1日、従三位に昇叙し、右近衛権中将に転任。
- 1765年（明和2）3月29日、家督相続し、藩主となる。 12月15日、参議に補任。
- 1767年（明和4）12月1日、権中納言に転任。
- 1775年（安永4）2月3日、隠居し、剃髪。太真と号する。
- 1829年（文政12）6月2日、薨去。84歳。 法名：観自在院殿三品前黄門太眞
