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弾性率(だんせいりつ)は、変形のしにくさを表す物性値であり、弾性変化内での、応力とひずみの間の比例定数の総称である。
ひっぱり力(圧縮力)に対する変形の場合のヤング率(縦弾性係数)、せん断力に対する変形の場合の剛性率(ずり弾性率・横弾性係数・せん断弾性係数)、静水圧(直角3方向の力)に対する変形の場合の体積弾性率がある。
等方的な材料では、これら3つの弾性係数と、ポアソン比が弾性的な変形をきめる係数で、4つの係数のうち2つがきまれば、他の2つはきまる。
![G = {E \over 2(1+\gamma)}](../../../math/1/d/0/1d0539b5d7df080faebc9082b5937eb7.png)
![K = {E \over 3} \cdot {G \over 3G-E}](../../../math/2/f/3/2f30806369de07f5acd648d7b3e221d2.png)
- E:ヤング率
- G:剛性率
- K:体積弾性率
- γ:ポアソン比
結晶の様な非等方物質では、弾性率は2階のテンソル量で表すことができる。