弘長寺
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赤木山 弘長寺(こうちょうじ)は長野県松本市にある真言宗智山派の寺院。本尊は不動明王。
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[編集] 起源と歴史
鎌倉時代、松本平一帯は幕府の直轄地になっていて、北条時頼の六男の相模六郎政頼(幼名 赤木丸)が当地に派遣されていたが、弘長元年に病死し、若くして亡くなった我が子を哀れに思った時頼が、高野山報恩院の開祖憲深の弟子、憲正大阿闍梨を派遣し弘長3年に六郎を弔う為に建てたのがはじまりとされる。
この時、弘長年間であったことから寺号を弘長寺とし、憲正が加賀国の出身であったので、白山権現を鎮守とし勧請して西側にこの寺を建立した。寺号に年号を許されたのは極めて稀なことであり、当初の規模は現在より大きかったと思われる。
[編集] 文化財
2度の火災に遭い鎌倉時代の建物は悉く焼失したが、室町時代の宝筐印塔や、地元寿地区内で最も古い石幢等が境内にある。
[編集] 所在地
松本市寿小赤2004