平岡正明
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平岡 正明(ひらおか まさあき 1941年1月31日 - )は東京府出身の評論家。
東京市本郷区に生まれる。京華高等学校卒業。早稲田大学露文在学中、ブントの一員として60年安保闘争に参加したが、やがてブントから脱退して政治結社犯罪者同盟を結成。1963年、同盟機関誌の単行本『赤い風船あるいは牝狼の夜』を刊行したところ、同書に収録した吉岡康弘撮影の無修正ヌード写真が問題となり、猥褻図画頒布の容疑で警視庁から指名手配を受けたが、不起訴となる。
1964年、現代思潮社から『韃靼人宣言』を刊行して評論家デビュー。新左翼のアジテーターとしてカリスマ的な存在となる。1967年の著書『ジャズ宣言』からジャズ評論の分野にも進出。1970年代後半以降、新左翼の退潮後は主に芸能評論の分野で活躍している。1993年、『浪曲的』により斎藤緑雨賞受賞。