山階宮武彦王
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山階宮武彦王(やましなのみやたけひこおう 明治31年(1898年)2月13日-昭和62年(1987年)8月16日)は、大正、昭和期の日本の皇族。海軍少佐。空の宮様とも呼ばれた。父は山階宮菊麿王、母は九条道孝の娘範子。山階鳥類研究所創設者の芳麿王は弟。異母弟に藤麿王、萩麿王、第五王子茂麿王。
明治41年、父菊麿王が36歳の若さで薨じ、山階宮を継承した。大正7年11月には海軍兵学校を卒業。その後、貴族院議員となり、昭和21年まで議員であった。
大正11年に賀陽宮邦憲王の王女佐紀子女王と結婚。しかしながら、翌大正12年の関東大震災により、別邸が崩壊、佐紀子妃は死去した。この時、佐紀子妃は懐妊中であった。
その後、武彦王は精神に異常をきたし、昭和7年には予備役に編入。昭和22年に他の宮家とともに皇籍を離脱。山階氏を名乗るが、その後も入退院を繰り返し、昭和62年8月に逝去。
カテゴリ: 日本の皇族 | 日本の国会議員 (1890-1947) | 1898年生 | 1987年没