小役回収打法
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小役回収打法(こやくかいしゅうだほう)は、パチスロ用語。成立した小役を100%、またはそれに近い確率で取得できる様に考案された打ち方。専門の攻略誌によって呼称が異なるが、現在ではこの名前が標準とされる。 例外はあるものの、標準的には左リールが限定されることが多く、その停止パターンで残りを打ち分ける。
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[編集] 方法
パチスロは一本のリールに21コマの絵柄が描かれているが、機種によっては適当にリールを止めた場合に当選ラインに引き込まない(4号機までは絵柄の引き込みアシスト範囲が4コマ以内と規定されているため)か当選ラインを通過した絵柄は窓の外に止まってしまう。
つまり、リールを引き込むという特性を逆手に取り、以下の条件をカバー出来る箇所を探さなければならない。
- 成立役が判断しやすく、きちんと取得出来る箇所。
- 且つ、効率的に速いスピードで消化出来る箇所。
- 且つ、ボーナス成立などの判断が行いやすい箇所。
が挙げられる。3つの要素、特にスピードも重要であり、いくら小役が取得できても速度が遅いと効果的とは言いがたい。
[編集] 効果
- メーカーなどが発表する機械割(PAYOUT、払い出し率)は、全ての成立した小役やボーナスを、その成立ゲームにおいて揃えた場合の理論値である。取りこぼしを重ねれば、徐々に機械割は低下しプレイヤー側の損となる。それを防ぐために通常時やビッグボーナス時の小役ゲームの時にリールの一定の場所を押し続けることによって、成立役が判断しやすくなり、取りこぼしを防ぐこととなる。結果的には極力理論値に近い形で遊技を行うことが出来る。
- また、小役回収打法においては、おおよその停止位置が決まっているため、その停止位置に基づいたリーチ目のパターンを暗記していれば、成立ゲームなどの早い段階でボーナス成立を見抜くことが出来る。
- メーカーが発表するリーチ目の多くは、左から押した場合の出目が一般的である。
[編集] 小役獲得打法の例
- リーチ目主体のAタイプ機
- 通常、左リールの特定箇所を狙い、スベリを伴わない限り、フリー打ちで消化する。スベリが発生した場合のみ、残りを目押しするので、スピードも伴い効率的に遊技できる。変則押しも可能であるが、絵柄の引き込みを計算しなければならないため、やや煩雑。
- AT機(通常の押し順が不問)
- 中→右と押すと、高確率で選択される小役のテンパイラインがパターン化される。テンパイしない場合のみ目押しを行うのが殆どなので、効率的に消化でき、演出の信頼度も判断しやすい。
- AT機(第一押し順が左)
- ペナルティが発生するため、通常Aタイプの様な打ち方が一般的。
- ST機
- 左から押す方法が一般的。変則押しで楽しむ事も出来る。
- ボーナスゲーム
- JACインフラグの告知の有無でパターンが変化。告知がある場合、通常順押しで消化し、しかるべき手順で遊技する。告知が無い場合、変則押しで消化する為、当選役の判断やテンパイラインに応じた打ち方が必要であり、難易度が高い。
[編集] その他
- リール配列の構造上どうしても小役をフルカバー出来ない機種も存在する。(クレイジーレーサーなど)
- 技術介入度がほとんどない機種の例:ミリオンゴッド(ミズホ)など
- 攻略雑誌のライターが新しい機種が出た場合にまず取りかかるのが、実機を打ってこの小役回収打法を決めることであると言ってよい。正確に押すために時間がかかっては意味がないので、出来る限り効率的に出来る場所を探すことが求められる。
- この小役回収打法とリプレイはずしの発見によって、パチスロへの遊技者の技術介入が一般的になったと言ってよい。
- なお、中にはメーカーが想定していない、あるいはメーカーが見落としたことにより破壊的な小役回収打法が見つかる例もあり、代表的なものがビーナスライン(オリンピア)であった。
[編集] 打法の通称
●小役回収打法
- DDT打法:同名の殺虫剤に由来。小役を虫に見立て、根こそぎ退治(=回収)するということ。
- KKK打法:「小役、キッチリ、カッチリ」の頭文字
●フリー打ち
- おやじ打ち:適当にボタンを押す打ち方に、年配のプレイヤーが多いことに由来。徐々にこの記載は少なくなっている。
- 適当打ち:文字通り、適当に打つ。「てきと~」といかにもそれっぽく表記される場合もあり。