密告
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密告(みっこく)とは、密かに告発すること。
[編集] 字義的な意味
友人同士の悪事や、悪戯の犯人などを知らせることは「告げ口」程度に認識されることが多い。告発という言葉のもつ響きでは政治に対する批判や、生活に対する不満を口にする者を、治安当局に通報することを指すことが多い。ただ、日本の若者の使うスラングの「チクる」も「密告る」と字が当てられることもある。信頼関係にもとづき言った言葉がそのまま密告されることもあるため、日本では信頼を損なう行為として認識されている。
[編集] 制度としての密告
歴史的には恐怖による統治や軍部による独裁、社会主義による政権下においては、政治批判や日常生活の不満を密告者によって集め、批判や不満を言う者を思想的に弾圧することが行なわれてきた。これら制度としての密告は、すでに密告が当然となった社会の中で行なわれるために「密か」という前提条件はあまり成立しないが、密告者が誰かという秘密は守られる。通常、密告を行えば、密告者には報奨金が支払われる。密告がなされないままなんらかの原因で支配層に対する反乱、反抗、およびそれに類する行為が発覚した場合は、密告をしなかったことが処罰の対象になる場合がある。
近代国家ではこうした密告制度が現存している国は少ないが、大韓民国の国家保安法では、密告が義務付けられているという。軍事政権時代、ゼミの学生から、反政府運動の計画を打ち明けられ、密告しなければ、自分が罪に問われると苦悩した大学教授の逸話が残されている[要出典]
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