実忠
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実忠(じつちゅう、神亀3年(726年)-?)は、奈良時代の僧。
良弁に師事して華厳を学び、760年(天平宝字4年)目代となる。東大寺を始め奈良西大寺・西隆寺の造営に参画し、東大寺大仏光背の造作や、百万塔を収める小塔殿・頭塔(土でできた塔)の造営を行った。その後、東大寺少鎮・三綱のうちの寺主及び上座・造寺所知事などを歴任し、東大寺の実務面で大いに活躍した。東大寺二月堂の十一面悔過会(けかえ)(通称お水取り)は実忠が始めたものとされる。
著書には、815年(弘仁6年)一生のうちに自らがたずさわった事業を列記した「東大寺権別当実忠二十九ヶ条」がある。
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