守澄法親王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
守澄法親王（しゅちょうほっしんのう、寛永11年閏7月11日（1634年9月3日） － 延宝8年5月16日（1680年6月12日））は、第1代輪王寺宮門跡（日光門跡とも呼ばれる）。東叡山・日光山貫主。天台座主。朝廷より二品・一身阿闍梨・一品・護持・牛車・検封阿闍梨などの宣下を受ける。
[編集] 経歴
- 1634（寛永11）年閏7月 後水尾天皇の第3皇子として誕生。
- 1638（寛永15）年 江戸幕府が対朝廷政策・宗教政策の一環として、幕府が朝廷に対して皇子下向の要請を出し、翌年に幕府と朝廷との間に皇子下向の契約が結ばれる。
- 1647（正保4）年 関東に下向し東叡山に入る。
- 1648（慶安元）年 3回の日光登山を行う。
- 1649（慶安2）年 一品宣下のため上洛。
- 1654（貞応3）年7月 紅葉山家光廟の安鎮修法を行う。
- 1654（貞応3）年11月 前座主の公海から譲られて東叡山・日光山の貫主となる。
- 1655（明暦元）年9月 大内裏の安鎮修法のため再度上洛。
- 1655（明暦元）年10月 朝廷より天台座主を宣下される。
- 1655（明暦元）年11月 大内裏安鎮修法を行い、朝廷から日光山に対し「輪王寺」号を与えられる。これより輪王寺宮門跡の始まりとなる。
- 1655（明暦元）年12月 天台座主を辞任。
- 1656（明暦2）年2月 幕府により輪王寺宮門跡が比叡山・東叡山・日光山の三山を管領する長として定められる。
- 1658（万治元）年4月 徳川秀忠27回忌法会において、守澄法親王の請願により大赦令が出された。
- 1659（万治2）年9月 江戸城本丸御殿の安鎮修法を行う。
- 1664（寛文4）年10月 東叡山宝樹院霊牌所の安鎮修法を行う。
- 1666（寛文6）5月 後水尾院との対面、後陽成・後光明院の法会のため上洛。
- 1673（延宝元）年5月 諱改めと後に第2代輪王寺宮門跡になる天真法親王の得度に立ち会うため上洛。
- 1677（延宝5）年1月と翌年5月に東福門院和子の病気の祈祷のため上洛。
- 1680（延宝8）5月 死去。天真法親王が宮門跡を継ぐ。
