好塩基球
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好塩基球(こうえんききゅう)とは、白血球の中で、普通染色の塩基性色素により暗紫色に染まる大型の顆粒(好塩基性顆粒)をもつものをいう。正常の人で白血球の0.5%含まれている。この顆粒は、塩基性色素の本来の色調である青色ではなく暗紫色に染まりこれを異染体という。
顆粒の中には、ヒスタミンやヘパリンなどが含まれており、アレルギー反応の際このヒスタミンが放出され、アナフィラキシーショック・じんましん・気管支喘息などを引き起こすとされている。
生体の免疫機能に関与していると考えられるが、はっきりとした存在意義は不明である。