女性恐怖症
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女性恐怖症(じょせいきょうふしょう)とは、恐怖症のひとつ。女性との交流を極度に恐れたり、女性と話すとひどく赤面したり、女性と一緒にいると不快感を覚えるといった病的な心理。ただし男性の中には思春期に、これに似た症状を一時的に経験することがある。
通常は男性に見られる現象であるが女性でもみられ、思春期以前に女性にいじめられたとか、母親から虐待を受けた経験があるとか、女性に性的虐待を受けたことなどによって、女性に対するトラウマとして表れる心理であることが多い。他にも、日本では恋愛の作法が高度にマニュアル化されており、そのような恋愛の作法をしらない男性が恋愛に対して劣等感を抱き、恋愛の対象である女性に対してコンプレックスを抱くことがある。しかしこれは女性恐怖症とは別の事例であり、恋愛ニートなどと呼ばれる。
また、女性とは会話などはできても、女性に触れられると極度に嫌がる例がある。これは、女性に近づかれる、触れられると、反射的に女性を避けるものである。女性からの少女への虐待により被害者が女性恐怖症を発症することもあるが、女性の女性恐怖症への認識は遅れている。女性には女性への身体的接触にためらいのない者が多いので、こうした女性が深く傷ついてしまうことも多い。
男性恐怖症とほぼ対の恐怖症であるが、日本では女性の男性恐怖症はそれなりのケアが行われる。レズビアンや恋愛に興味のない女性を男性恐怖症とみなして心配する人もいる(ただし一部にはこうした女性に「男をわからせてやる」となどと言ってレイプする人もいる)。一方、女性恐怖症は多くの場合、蔑視の対象となり、本人をより追い詰めてしまう事情もある。また、女性恐怖症の男性を、精神的な問題とみなさず、女性に対する責任を果たさない恋愛ニートなどとよび、社会的能力の欠落者とみなす傾向も近年顕著になっている。
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