奥尻島
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奥尻島(おくしりとう)は、北海道南西部の日本海上に浮かぶ島。面積は142.97km²。島全体で檜山支庁奥尻郡奥尻町をなす。町制移行は1966年1月1日。人口3675人(2006年)。島の中心部から南西部よりの位置に、島内最高峰の神威山(標高584m)がある。また西部では温泉が湧出する。
主な産業は漁業および観光。特に夏はとれたてのうにやいかが食べられる。奥尻空港があり、函館空港から1往復就航する。また奥尻港には江差町との間に通年日に往復2便、せたな町との間に夏季のみ日に1便または2便、フェリーが運航する。
1993年7月12日に起こった北海道南西沖地震では、島の南西部の青苗地区を中心に津波の被害を受け200人あまりの死者を出した。当時の人口は約4700人ほどであったが、被害による転出などがあり人口は減少傾向にある。
北海道南西沖地震のあと、防波堤などの大規模な津波対策がなされた。スマトラ沖地震のあと、島における津波対策の先進地ということで各国の防災担当者から注目をあびることとなった。