天野可淡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
天野 可淡(あまの かたん、1953年 - 1990年)は、人形作家。創作球体関節人形で女性的な耽美表現を始めた。
- 1974年、女子美術大学在学中より人形制作開始。
- 1981年、銀座小松アネックス「更染沙ギャラリー」を皮切りに個展を開始する。
- 1988年、ドールスペース・ピグマリオンのスタッフとなり、代表者であり人形作家である吉田良一(現在、吉田良に名前改め)とともに活動を続ける。
- 1990年、交通事故にて逝去。
作品集としては、1989年に「KATAN DOLL」、1990年に「KATAN DOLL fantasm」、1992年に「KATAN DOLL RETROSPECTIVE」の三冊がトレヴィルより出版されている(写真撮影は吉田良一氏)。ただし出版社の倒産により、いずれも入手困難。1995年には、シンフォレストから、写真集のソースをCD-ROM化した「KATAN DOLL」も発売されているが、こちらも販売終了となっている。
現在、天野可淡の作品は、幾人かの人形収集家(人形屋佐吉など)のもとにある様子であり、まれに一般公開されることもある。2004年には、映画「イノセンス」公開記念、押井守監修「球体関節人形展~DOLLS OF INNOCENCE~」(東京都現代美術館/2月7日~3月21日)で数体が陳列された。
[編集] 参考文献
- 『KATAN DOLL』天野可淡著 トレヴィル
- 『KATAN DOLL fantasm』天野可淡著 トレヴィル
- 『KATAN DOLL RETROSPECTIVE』天野可淡著 トレヴィル
- 『KATAN DOLL(CD-ROM)』天野可淡著 シンフォレスト