天津神社 (糸魚川市)
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天津神社 | |
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所在地 | 新潟県糸魚川市一の宮1-3-34 |
位置 | -- |
主祭神 | 瓊々杵尊 天児屋根命 天太玉命 |
社格等 | 式内社(小)論社・県社 |
創建 | -- |
本殿の様式 | -- |
例祭 | 4月10日・10月24日 |
主な神事 | -- |
天津神社(あまつじんじゃ)は、新潟県糸魚川市にある神社である。旧社格は県社で、越後国一宮を称する。式内小社・大(おほむは)神社の論社である。境内社の奴奈川神社(ぬなかわじんじゃ)も、式内社の論社である。
中央に天津彦々火瓊々杵尊(あまつひこひこほににぎのみこと)、左に天児屋根命(あめのこやねのみこと)、右に太玉命(ふとだまのみこと)を祀る。
目次 |
[編集] 歴史
景行天皇の時代の創建と伝えられ、孝徳天皇の勅願所であったと伝えられている。旧糸魚川町のうち、一の宮・押上・寺町・大町・七間町等の産土神として崇敬された、慶長16年(1611年)、江戸幕府から黒印地百石を寄進され、翌年朱印地に改められた。大正7年に郷社に列し、後に県社に昇格した。
[編集] 奴奈川神社
境内社・奴奈川神社は奴奈川姫命を主祭神とし、後に八千矛命(大国主)が合祀された。この一帯はかつて「沼川郷」と言い、そこに住んでいた奴奈川姫命の元を八千矛命が訪れたという話が日本神話(大国主の神話)にある。伝承では、両神の間の子が建御名方命であり、姫川を遡って信濃国に入りそこを開拓したという。
延喜式神名帳に頸城郡13座の一社として記載されている。「奴奈川神社」という名前の神社は当社の他にも頸城郡内に複数社あり、糸魚川市田伏南村の奴奈川神社(旧郷社)、糸魚川市大字能生宮の上の白山神社(旧郷社)も式内・奴奈川神社の論社となっている。
[編集] 文化財
俗に「稚児の舞」と呼ばれる 4月の例祭で奉納される舞楽が、能生白山神社の舞楽とともに糸魚川・能生の舞楽として、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
奴奈川姫の木彫の神像が県の文化財となっている。