大洲盆地
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大洲盆地(おおずぼんち)とは、愛媛県の南部、大洲市に位置し、肱川の中流に形成された盆地。肱川やその支流の流砂により、砂地が多く、野菜等の栽培が盛んである。そのやや西寄りには大洲市の市街地が肱川の両岸に広がっている。
南予地方を縦貫し、また松山都市圏と南予地方とを連結する交通である松山自動車道(四国縦貫自動車道)、国道56号、JR四国予讃線のいずれもが大洲盆地を通過するなど、大洲盆地は交通の要衝であり、また八幡浜市や佐田岬半島方面への交通の入り口でもあり、交通結節点となっている。
加えて、南予地方にはまとまった平地が少ないことから、大洲盆地には南予地域には珍しく工業用地、流通業務用地等が存在し、エレクトロニクス、プラスチック加工、農産品加工、製材等の業種が立地している。また、量販店、ロードサイドショップ、自動車ディーラー等の小売業、遊技場等のレジャー産業も盆地の中東部に集積し、人口規模以上の集積をみせている。