坂広秀

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坂 広秀（さか ひろひで、？ － 大永4年（1524年））は、戦国時代の武将である。毛利氏の家臣。父は坂広時とされてるが、実際は広時の兄広明が父で広時の養子ともいう。

坂氏は戦国初期の毛利氏を代々執権としてささえた名族であるが、広秀の代には庶流である志道広良が重用されており、坂氏本家の力は弱体化しつつあった。

1522年に毛利氏の実権を握る毛利元就が尼子経久の圧力もあって広時を粛清すると、広秀が坂氏の家督を継いだようで、1523年の元就の家督相続要請の起請文に署名した１５人の宿老の中にもその名は見える。

しかし、1524年に広秀は元就の異母弟相合元綱を担いだクーデターを起こし失敗、誅殺されることになる。このクーデターには出雲の尼子氏や石見国人の高橋氏が裏で糸をひいていたともいわれるが、坂氏のかつての栄光を取り戻そうとする広秀の意思も働いていたのではないか、と推測もできる。

なお、この広秀の謀反に加担した元綱と宿老渡辺勝は誅殺され、広秀の縁者（兄？）である桂広澄は自刃している。元秀の実子である元祐は平賀氏を頼って落ち延び、のちに帰参し毛利家臣としてその名が見える。 坂氏の家督は広良の子元貞が継承し、坂氏の名跡を保った。