土気城

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土気城 （千葉県）
土気城遠景
通称	金城、貴船城
城郭構造	連郭式平山城
天守構造	なし
築城主	大野東人か
築城年	神亀年間か
主な改修者
主な城主	大野東人、千葉氏、土気太郎、畠山重康、酒井氏
廃城年	1590年（天正18年）
遺構	土塁、堀

土気城（とけじょう）は日本の城。所在地は千葉県千葉市緑区土気町。

目次 1 概要 2 構造 3 歴史 4 遺構 5 沿革 6 関連項目 7 外部リンク

[編集] 概要

土気城は神亀年間に大野東人によって築かれたと伝わるが、後に千葉氏の勢力下に入り長らく千葉氏の武将が拠った。後に中野城主の酒井定隆が攻め、その後150年間酒井氏が本拠とした。

[編集] 構造

土気城は東に向けて突き出した舌状台地上に占地し、台地上に切れ込んだ谷と空掘を利用して台地上を遮断し、城域は三角形状を有する。

城域内は本丸・二の丸・三の丸及び出丸に区分されており、それぞれを空掘が遮断するが、特に二の丸と三の丸の間の空堀は二重になっている。出丸は、三の丸の端に位置する貴船神社が鎮座した郭と、井戸沢の向かいの尾根上に築かれた水沢郭の二つがあり、三の丸端の郭は馬出様となっている。

前述馬出状の出丸から三の丸二の丸を経る経路が大手道となるが、本丸から直接金谷方面に下りる経路がからめ手にあたり、比高差のあるこちらの経路には空掘を兼ねたクラン坂と呼ばれる切り通しが設けられている。

[編集] 歴史

土気城は神亀年間に大野東人によって築かれた貴船城が起源とされ、中世土気城の大手口にも貴船神社が祭られていた。

中世に入ると千葉氏の勢力圏となり、室町時代には千葉氏の流れを汲む土気氏が当地の地頭職を得て土気城によった。

室町時代後期には一時大関城主の畠山重康の勢力下となったが、長享元年原氏と組んだ中野城主酒井定隆に追われ、翌長享2年酒井氏が移り、以降酒井氏が滅びるまでの100年強同氏の一族が拠った。後に定隆は三男隆敏と共に土気から東金に移り、隆敏は東金土気氏の祖となった。

第二次国府台合戦で土気酒井氏は里見氏に組し、里見氏の敗退後北条氏に組した東金酒井氏を含む北条勢に攻められた。この際、搦め手のクラン坂方面から北条勢が攻め寄せたとされるが、城方は良く持ち堪えこれを退けた。

その後、土気酒井氏も北条氏に降り、天正18年の小田原の役では北条方として小田原城に篭城した。この役で北条氏が滅ぶと、酒井氏も運命を共にし、土気城も豊臣方に接収され廃城となった。

[編集] 遺構

二の丸及び出丸は開発され旧状を一部失っているが、それ以外の郭は良く残り、土塁及び空掘が現存する。また、第二次国府台合戦の激戦地となった、クラン坂と呼ばれる本丸・二の丸へ繋がる切り通しが残る。

[編集] 沿革

• 神亀年間、大野東人により築城されたと伝わる。
• 室町時代、土気荘の地頭職を得た千葉氏の家臣が拠った。
• 室町時代後期、一時居城した大関城主畠山重康を中野城主酒井定隆が追い、酒井氏が拠る所となった。
• 永禄7年の第二次国府台合戦では、北条氏方に攻められたが、酒井胤治が良く守りこれを撃退した。
• 天正18年の小田原の役では酒井氏は北条氏に従い、この為酒井氏は滅び土気城も廃城となった。

[編集] 関連項目

• 日本の城一覧

[編集] 外部リンク

• 位置